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1999年7月の日記

         
1999年07月30日(金) キャンプが終わった (まじまじ)


キャンプ係のがみがみの願い届かず、3日間降ったりやんだりのお天気だった。
それでもスケジュールは予定どおりで海水浴や磯遊び、キャンプファイヤーも。
波が低くて波乗りができなかったのが残念だったが、子どもたちは元気に雨の中泳いでいた。
小1生もがんばっていたが、ホームシックになって泣いた子どももあった。
「ママ」と言って泣いていたが、不思議なことに「パパ」とは言わない。
自分の身の回りのことをちゃくちゃくとこなしいく子もあれば、
いろんなことが気になってほおりっぱなしの子もあり、個性さまざまである。
子どもの年令の幅も広かったので、普段とは違う人間関係が経験できたようである。
高校生の子は協会のキャンプの経験も長く、
自分がされてきたように小さい子の面倒をよくみてくれていた。
高校生やキャンプリーダーの手助けがなければ行事はとてもできないなあと思ったのと同時に
自分の体力の低下を改めて実感してしまった。  
日焼けのかわりに虫さされのあとをいっぱいつくって、とりあえず今年のキャンプは終了。

           
1999年07月26日(月) いよいよキャンプだ! (がみがみ)


明日より恒例の「ふれあいキャンプ」に出発!
今年は小学校1年から高校2年まで22人の子どもたちが参加するのだが、
うち14名が小1・小2という「ちびっこキャンプ」だ。行き先は、鳥取県東浜海岸。
とってもきれいな浜辺で、波もほどほどにあって「波乗り」を楽しめて、なかなかいいところだ。
宿泊も、今年は民宿なので、ちょっとラクチンかな・・?
特に、「養子・里子」に参加者は限定していないので、協会でボランティアをしておられたとか、
協会職員の個人的な知り合いだとか・・・の「実子」の子どもたちの参加も何人かある。
キャンプ中も、「あなたたちは養子なのよ」なんて話はしないし、
参加する子どもたち自身も、すでに「うちあけ」られていて、
なんとなく養子だと理解してる子どもやら、「なんで、こんなとこのキャンプに来てるんだろ??」と
ハテナマークの子どもやらいろいろ。
でも、ずっと先に、何かの時に、「あのとき、キャンプに行ったやろ。
あれに来てた誰々ちゃんも、あなたと同じなのよ」というふうに、
話ができる時があるかもしれないなぁ・・・とは思う。  
何にせよ、事故なく、みんな元気に楽しめますように。2泊3日、いいお天気でありますように。

           
1999年07月19日(月) 養親講座3回目(けたけた)


17日の土曜日は養親講座3回目。「養子里親とは」ということで、
協会が今までの経験の中で、養子を迎えて親子関係が確立するまでを講義形式で行った。
子どもは、里親に対して「本当に自分を100%引き受けてくれるのか」という不安と、
今までしたくてもできなかった要求を全身全霊でぶつけてくる。
それを「自分たちは受け止められるのか」「本当に自分たちは子どもがほしいのか」
という問いかけになったように思う。講座の最後に参加者に簡単な感想を聞いた。
「大きな器で子どもを迎えたい」、「予想以上に大変なことなのだと思った」
「早く子どもと出会いたい」など、参加者の思いも様々だったようである。
夫婦であつい思いを手紙に綴ったり、行き帰りの電車で何度も話をしたり、
「うちあける」ことで夫婦で議論をかわしたり、夫婦の話し合いの場が増えたようです。
この講座を通して、「子どもを育てること」をゆっくり、しっかり考えてもらえたらと思います。

           
1999年07月13日(火) 養親講座2回目(がみがみ)


10日の土曜日は養親講座の2回目。
「養親さんの体験談を聞く」ということで、
3才の男の子を引き取って1年半がたったNさん夫妻に来てもらいました。
養子を育てようと決めたいきさつから、初めて協会を訪れた時のこと、Kくんとの出会い、
引き取ってからの「親子むすび」の日々・・・を話して下さいました。
あの手この手で繰り広げられる、Kくんの試し行動に、
当時は里母さんから、疲れ切った涙声での電話もよくあったものです。
それでも、Kくんのすべてを引き受けてくださることで、日に日に落ち着いていきました。
お父さんの協力も大きく、4カ月ほどで大きな山は越えたといいます。
あの、しんどかった日々も、今は笑って話せるようになっておられます。  
Nさん夫妻の話が終わって、Kくんが部屋に駆け込んできて、笑顔でお父さんに抱きつきました。
親子になってまだ1年半とは思えない、その自然な姿に、
「自分たちの未来の姿」に思いを馳せた参加者も多かったのでは・・・。

           
1999年07月06日(火) 養親講座1回目 (まじまじ)


養親講座の第1回目を、3日の土曜日に開催しました。
どしゃ降りの中、急なキャンセルもなく、予定していた方は皆さん出席でした。
今回は20組と満員御礼。
初回にもかかわらずディスカッションやロールプレイもあるので、里親さんも戸惑い気味でしたが、
なかには盛り上げ役の方もあり、いろんな人物像が伺えました。
ロールプレイでは、「告知をする」「思春期を迎えて」「近所に挨拶まわりに行く」
というように場面を設定して、どのように対応していくかを演じます。
子どもに一生懸命告知しようとするあまり、泣いてしまう人も。
また反抗する子どもに黙ってしまう人もありました。どれという正解はないのですが、
養子を育てることを少し具体的に感じてもらえるといいなあと思います。
次回もお楽しみに。

           
1999年07月01日(木) 僕だけの。 (がみがみ)


小学校1年生のYくんに週末里親さんができました。昨日は初めての面会。  
長らく肉親の面会がなかったYくん、担当の保母さんに「今日はYくんに面会があるよ」と言われ、
ワクワクしながら面会室に入ってきたのですが、
見知らぬおじさんとおばさんとお姉さんを前にして、ちょっと緊張気味。
それでも、自己紹介をしたり、里親さんからの問いかけに答えたり・・・。
徐々に慣れてきて、笑顔も見せてくれました。
 「次は日曜日に逢いにくるね。一緒にお昼ごはん食べに行こうか」との里親さんの言葉に、
「ハヤシライスがいい!!」とにっこりのYくん。
「Yくんだけ」を見てくれる里親さんが、施設での生活を続けるYくんの
「心の支えのひとつ」になってくれればいいなぁと思います。